FXでは7〜8割がレンジ相場と言われています。レンジ相場を避けるのであれば、残りの2〜3割のトレンド相場だけで勝負しなければならず、小さな利益をコツコツ重ねて大きな利益を目指すスキャルピングでは、大きな機会損失となります。
また、トレンド相場のみでトレードする投資家の場合でも、レンジ相場のメカニズムを理解することは、トレンド相場をしっかりととらえることに役立ちます。
この記事ではレンジ相場の特徴及びレンジ相場でも利益をあげることができるスキャルピングのトレード例を紹介します。
そもそもレンジ相場とは?特徴を確認しよう
レンジ相場とは
レンジ相場とは一定の値幅の間で価格が推移する相場で、方向感がないことが特徴です。下図はレンジ相場をイメージ化したものです。
レンジ相場になる要因としては、市場の開場前や重要な経済指標の発表前、大口の機関投資家がトレードを控えている時などに起きやすくなります。
レンジ相場をとらえるコツ
レンジ相場ではレンジの上限、下限に近づくと反発が意識されやすくなります。反発する位置は、ある程度の幅をもたせた“ゾーン”で考えて戦略をたてるべきです。
なぜなら、相場参加者は完全に同じチャートを見ているわけではないからです。FX業者により少しチャートが異ったり、ロウソク足の実態部分を結んだ線を意識する人もいれば、ロウソク足のひげ先を結んだ線を意識する人がいたりと思惑が入り乱れるからです。
レンジブレイクした時の勢いに注意!
また、レンジが終わる時=レンジの抵抗ゾーンを突破する時には強い値動きになることが多いので、損切りを確実に行うことが重要になります。
損切りが苦手な人は、エントリーの際には損切り注文も同時に入れるほうが良いでしょう。なぜなら、レンジ相場では抵抗ゾーンを抜けたら損切りをしよう考えるトレーダーが多くなり、ブレイクすると溜まっていた損切り注文を巻き込んだ値動きとなるからです。
この動きは偶然ではなく多くの場合その背景には、個人投資家の損切りが溜まりやすい位置を狙った大口の機関投資家のトレードがあります。
損切り位置が溜まりやすい場所は、トレンドを作り出す力がある大口機関投資家が狙って注文を入れてくることがあるということも覚えておきましょう。
また、長く続いたレンジ相場ほど損切り注文が貯まるため、ブレイクした時には、より大きな動きとなることが多くなります。
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レンジ相場になりやすい時間帯とは?
レンジ相場は各市場(東京・ロンドン・ニューヨーク市場)の開場時間前に発生しやすくなります。
なぜなら、市場の方向感を生み出す大口の機関投資家が積極的なトレードを行わない時間帯だからです。
また、トレンドフォロー型の個人投資家も市場オープンまでトレードを控える傾向にあります。言い換えれば、市場オープン直後はレンジブレイクによる強い値動きになる可能性が高いとも覚えておきましょう。
なお、開場の30分前頃から徐々に取引が増え始めるので開場の30分前頃からはレンジを狙ったトレードは控えるべきです。
レンジ相場を狙ったスキャルピングトレード例
ここまでレンジ相場の概要を説明しましたが、実際のトレードでは現時点がレンジ相場なのかどうか判断するのはなかなか困難です。そのような判断に迷うときはテクニカル指標を活用しレンジ相場の判断精度を上げましょう。
この記事ではボリンジャーバンドとRSIの組み合わせによる具体的なトレード方法を説明します。
(1)ボリンジャーバンド ±2σからの反発を狙う
【ボリンジャーバンド】図ではボリンジャーバンド±2σの線を表示しています。σ線の中でチャートが突き抜けることなく推移していることがわかると思います。このような時、相場にはσ線を抜ける力がなく、レンジ相場の可能性が高くなります。
しかし、σ線を抜けきらないものの、タッチしたらすぐに反発しているわけではないこともわかります。そこで、ボリンジャーバンドのみではなくRSIを組み合わせることでエントリーのタイミングをはかります。
(2)RSI 30,70%での反発を狙う
図【RSI】ボリンジャーバンドの±2σ線にタッチした付近かつRSIが30%、70%を超えた箇所でチャートが反発していることがわかります。
実際のトレードでは下図の①、②の時点で現在はレンジ相場ではないかと仮説をたて、次の反発ポイントを待ちます。そして③のポイントでショートをエントリーします。
(3)利確は程々にする
下図で③でショートをエントリーできた場合、利確は①の水準まで待ちたいところですが、高い勝率が必要なスキャルピングの場合は利確は程々にすべきです。
なぜなら、レンジ相場ではレンジ内で方向感なく価格が上下することが多く、利益が増えたり減ったりする中で、冷静な判断が難しくなるからです。
推奨する利確位置は、ボリンジャーバンドの−2σ線にタッチしたところです。図では結果的には①の水準まで戻ってますが、それは結果論です。スキャルピングはいかに勝ち逃げするかを考えましょう。
レンジ相場における“だまし”
上記のレンジの特徴の中で、レンジブレイク後は強い動きになりやすく、その背景には、個人投資家の損切りを狙った大口の機関投資家の注文があると述べました。
しかし、一方でレンジブレイク後にすぐにまたレンジ内に戻って来るいわゆる“だまし”と呼ばれる動きをすることもあります。
では、レンジ狙いによるエントリー後に含み損になった場合は、だましであることを期待して損切りしないべきでしょうか?
結論を先に述べると「だましは許容して確実に損切りするべき」です。
理由は、だましが起きるメカニズムにあります。これにもやはり大口の機関投資家の動きにあります。だましに終わる時の動きは、大口機関投資家がレンジ内で保有していたポジションをブレイク後にすぐ決済した時に起きやすくなります。
つまり、レンジブレイク後に伸びるのか、騙しに終わるのかは多くの場合、大口機関投資家の動向次第となります。そして個人投資家が大口機関投資家の動向を察知することは不可能である以上、レンジをブレイクしてしまった場合は素直に損切りすべきなのです。
最後に〜トレード結果を向上させるには〜
今回の記事では、レンジ相場の特徴及び、レンジ相場でのスキャルピングトレードの例を紹介しました。レンジ相場が起きるメカニズムをよく理解し、その背景にある大口機関投資家や個人投資家の行動心理を考え、さらに各市場の開場時間を意識してトレードすることで、トレード力をワンランク上げることができます。
今回のトレード例では、トレンド系のバリンジャーバンドと、オシレーター系のRSIを組み合わせた方法を解説しましたが、その他のテクニカル指標でもトレンド相場を攻略することは可能です。
その時は、できるだけトレンド系とオシレーター系を2〜3個を組み合わせて使用するほうがいいでしょう。ただし、あれもこれもと使いすぎには要注意です。また、使用する指標は固定して使い続けるようにしましょう。
最後に一番重要なことは、損切りを確実に行うことです。相場はトレンド相場とレンジ相場を繰り返し、どんなに長いレンジ相場でもいつかはレンジブレイクが起きます。
レンジブレイクが起きた時に、損切りの判断が遅れると僅かな時間で大きな損害となることがあります。損切りはどんな相場においても最も基本であり、最も重要です。
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