FXスキャルピングに活用できるテクニカル指標6選と水平線とトレンドラインの活用

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テクニカル指標をうまく使いこなしていますか?

テクニカル指標をうまく活用することは、相場の状況やトレードのエントリー、決済のタイミングを見定めることに役立ち、勝率を上げて利益を最大化することに繋がります。

今回の記事では、スキャルピングトレードに役立つ、5つのテクニカル指標について説明します。

そもそもテクニカル指標とは

テクニカル指標とは、過去の値動きを一定の条件で抽出し分析したものです。

これら分析したデータからトレンドの発生状況や、相場の過熱感などを判断し、トレードに利用するツールです。

テクニカル指標には大きく分けてトレンド系オシレーター系に分けられます。

今回紹介する指標を2〜3個組み合わせて活用することでトレード精度を上げることができます。

・トレンド系

 →過去の値動きからトレンド状況を測るもの

・オシレーター系

→過去の値動きから現在値の暴騰率(売られすぎ、買われすぎ)を測るもの

スキャルピングに役立つテクニカル指標6選

スキャルピングでおすすめのテクニカル指標は、「移動平均線乖離」「RSI」「ボリンジャーバンド」「ストキャスティクス」と重要なラインである「水平線」「トレンドライン」の組み合わせがスキャルピングにはおすすめです。

スキャルピングには、大きく分けて3つあり、ブレイクを狙う順張りのスキャルピング順張りの押し目の逆張りを狙うスキャルピング逆張りのスキャルピングがあり、テクニカル指標に合わせての使い分けが非常に重要です。

❶移動平均線(Moving Average、MA)・・・トレンド系

特定の一定期間のチャート足の終値を平均したものです。

例えば、日足チャートの5MAとは、過去5日間(=5日×日足)の終値の平均値を表します。また、単にMAと言う場合は単純移動平均線(SMA)のことがほとんどです。

計算式は 5日間の終値の合計÷5 = 5日移動平均線

【活用例】

・短期線が長期線を下から上に抜けた状態 = ゴールデンクロス ⇒ ロング検討
例えば1分足チャートにて短期線(例:5MA)が長期線(例:60MA)を下から上に突き抜けた場合は、過去1時間の平均値より直近の平均が高くなったことを示すため、買いの圧力が高くなっていることがわかります。

・短期線が長期線を上から下に抜けた状態 = デッドクロス ⇒ ショート検討
逆に短期線が長期戦を上から下へ突き抜けた場合は過去1時間の平均値より直近平均値が低くなったことを示すため、売りある力が高くなっていることがわかります。

移動平均線(ゴールデンクロス・デッドクロス)

スキャルピング例)

ゴールデンクロス、デッドクロスを確認できたら順張りでスキャルピング〜デイトレードでトレードすることができます。

移動平均線と水平線・トレンドラインの組み合わせ

短期、中期、長期の移動平均線の方向が同じになり、並びが期間の順番通りに揃っていること「パーフェクトオーダー」と言い、トレンドが発生している可能性が高くなります。更に、水平線やトレンドラインと組み合わせることでトレンドをとらえる精度を高めることができます。

下図では上値抵抗トレンドライン下値抵抗水平線の間でレンジしています。このようなレンジのことを三角持ち合い呼び、最終的に、上値か下値の抵抗線をブレイクし、ブレイク後はトレンドを形成することが多くなります。

移動平均線とトレンドライン・水平線

三角持ち合いの中では、3本の移動平均線は方向感のない動きですが、ブレイク前には上から長期、中期、短期の線がきれいに下向きに並ぶパーフェクトオーダーが発生しています。その直後、何度も反発していた下値抵抗水平線をブレイクしました。

パーフェクトオーダーが出たら必ずレンジをブレイクするわけではありません。重要なのは、パーフェクトオーダーが出てかつレンジをブレイクした状態を見て強いトレンドの発生を予測し、トレードに活用することです。

スキャルピングトレード例)

スキャルピングトレード例
トレードポイント①

下値抵抗水平線での逆張り買いエントリーでスキャルピング。損切りは水平線のブレイクで利確ポイントはローソク足数本分後で利確するも良し、上値抵抗トレンドラインで利確するも良しのかなり良いポイントです。

トレードポイント②

上値抵抗トレンドラインかつ、三尊形成(へッドアンドショルダー)しているので三尊ブレイクでスキャルピングしてもOKですし、トレンドラインタッチで売りエントリーでスキャルピング〜デイトレードする事もできます。

※三尊などのチャートパターンをもっと詳しく勉強したい方はこちらを参考にして下さい。

トレードポイント③

パーフェクトオーダー短期、中期、長期の移動平均線の方向が同じになり、並びが期間の順番通りに揃っていること)での長期MAにタッチして反発を確認してからのエントリーになります。

長期MAは200日移動平均線になりますのでそこを実体で抜けたら損切りし、水平線で利確もしくは、更に下のポイントで利確する事ができます。スキャルピング〜デイトレードを行う事ができます。

※200日移動平均線の鉄板エントリーポイントはこちらの記事を参考にして下さい。

トレードポイント④

トレードポイント②と同様に水平線でのスキャルピングトレードになります。

❷移動平均線乖離・・・トレンド系

チャートと移動平均線の乖離率から相場の過熱感見極める事ができるので逆張りスキャルピングに適しています。

移動平均線と現在の価格がどれだけ乖離しているかをより簡単に数値化したものを移動平均乖離率といいます。 

計算式は以下の通りとなります。

(終値ー移動平均値)÷移動平値 = 移動平均乖離率

移動平均線がチャートの上方に乖離している場合は「買われすぎ」、移動平均線がチャートの下方に乖離している場合は「売られすぎ」を示します。

乖離率の数値で言うと、+0.2で買われすぎ、-0.2で売られすぎとなります。

移動平均線乖離

エントリー手法としては乖離率が大きくなったら逆張りスキャルピングでローソク足数本分だけPips(変動幅)を抜くトレードスタイルになります。

❸ボリンジャーバンド・・・トレンド系

ボリンジャー バンドは、1980 年代にジョン・ボリンジャーによって発明されたテクニカル指標です。移動平均線 (通常は 20 日間の単純移動平均) と、上下に離れた標準偏差の線で構成されます。

主に相場のボラティリティ(変動幅)を表す指標です。上下の線は中央の移動平均線から近いものから±1σ(シグマ)、±2σ(シグマ)・・・と呼ばれます。また、上限の線を+σ、下限の線をーσと表示します。上下のバンド内に収まる確率は以下の通りです。

・±1σに価格が収まる確率:約68.3%

・±2σに価格が収まる確率:約95.4%

・±3σに価格が収まる確率:約99.7%

ボリンジャー バンドは、ボラティリティが低い相場では価格が上下のバンド内に留まる傾向があるが、ボラティリティが高い相場では価格がバンドから抜け出す傾向があります。 価格が上限バンドを超えると買われすぎ、下限バンドを超えると売られすぎと見なされます。 逆張りのスキャルピングには有効です。

【活用例】

2σ又は3σタッチで逆張りエントリー

また、ボリンジャーバンドは、トレンドを特定するためにも使用できます。 バンドが狭まっている場合はトレンドのないレンジ相場の兆候と見なされますが、バンドが広がっている場合はトレンド相場の兆候と見なされます。

レンジ相場のスキャルピング手法はこちらを参考にしてください。

ボリンジャーバンドは人気のある指標であり、各σラインがエントリーや決済の目標として意識されやすく、逆張りスキャルピングのエントリータイミングを測る指標として活用できます。ただし、2、3σを突破する場合は強いトレンドが発生している可能性があるため、反発が起きない場合は注意が必要となります。

水平線・トレンドラインとボリンジャーバンド±2、3σの組み合わせ
ボリンジャーバンドと水平線・トレンドライン

ボリンジャーバンドのみでもトレードに活用できますが、さらに意識されやすい水平線やトレンドラインへのタッチとボリンジャーバンド±2、3σタッチが重複する箇所は特に反発が期待できます。

❹RSI・・・オシレーター系

RSI(Relative Strength Index) は、現価格の強さ(=買われ過ぎなのか売られ過ぎなのか)を分析するための指標です。

通常、RSI は 0 ~ 100 の幅で表示され、70 を超える値は買われすぎ30 を下回る値は売られすぎと見なされます。 RSIが70を超えると売りシグナル、30を下回ると買いシグナルとなり、トレンド反転ポイントを予測できます。

RSI(14)の計算式は下記で求める事ができます。

A÷(A+B)×100

A:14日間の値上がり幅の平均
B:14日間の値下がり幅の平均

注意点としては、RSI は、特に不安定な市場や取引量の少ない市場では、誤ったシグナルを発しやすい傾向があります。祝日などで市場参加者が少ない日などは要注意です。

RSI

【活用例】

・RSIが70以上でショート、30以下でロングエントリーを検討。

下図では70以上になった位置から下落しており、ショートでエントリーすれば成功していたことがわかります。ただし、先に述べた通り、RSIは不安定な市場や取引量の少ない市場では誤ったシグナルを出すことがあり、他の指標と組み合わせて使用するほうが良いでしょう。

逆張りのテクニカル指標になるため、RSIは短期のスキャルピングに向いています。

RSIと水平線、トレンドラインのスキャルピング
RSIと水平線・トレンドライン

RSIが70以上でショート30以下でロングエントリーを検討する際に水平線、トレンドラインと組み合わせることでスキャルピングの精度をあげることができます。下値抵抗水平線(前回安値ライン)にタッチした時にRSIも30を下回っていることがわかります。

ただし、RSIで過熱サインが出ているのに反発しない場合は強くレンジブレイクが起きる可能性が高くなりますので、損切りを迅速に行うことが必要です。   

❺ストキャスティクス・・・オシレーター系

ストキャスティクスも現価格の強さ(=買われ過ぎなのか売られ過ぎなのか)を分析するための指標です。一般的には0〜100の幅の中に2本のグラフで表示され、2本のラインが80を超えると買われすぎていると見なされ、2本のラインが20未満の値が売られすぎと見なされます。80を超えると、売りシグナルと見なされ、20を下回ると、買いシグナルと見なされます。

ストキャスティクスの計算式は下記になります。

  • 「%K」=(当日終値-過去n日間の最安値)÷(過去n日間の最高値-過去n日間の最安値)×100
  • 「%D」=(当日終値-過去n日間の最安値)のm日間の合計÷(過去n日間の最高値-過去n日間の最安値)のm日間の合計×100

下図では80以上になった位置から下落しており、ショート(売り)で逆張りスキャルピングでエントリーすれば成功していたことがわかります。

ストキャスティクス

【活用例】

ストキャスティクスが80以上でショート、20以下でロングエントリーを検討。

ストキャスティクスと水平線・トレンドラインの組み合わせ

ストキャスティクスもRSIと同様に単体で判断するのではなく水平線やトレンドラインと組み合わせることでスキャルピングの精度をあげることができます。

下値抵抗水平線(前回安値ライン)にタッチした時にストキャスティクスも20を下回っていることがわかります。もちろん、レンジブレイクが起きた場合は損切りを迅速に行うことが必要です。   

ストキャスティクスと水平線・トレンドライン

ストキャスティクスもRSIと同様に逆張りのスキャルピング手法として使う事ができます。

❻MACD・・・オシレーター系

MACD(Moving Average Convergence Divergence) は、現価格の強さを分析するために開発された指標です。 MACD は、2 つの移動平均の差を使用して、価格の方向と強さを表すトレンドフォロー型の指標です。

MACD は通常、ヒストグラム(OSCI)、シグナル線と MACD 線の2本で表示されます。 MACD ラインは、12 期間の移動平均から 26 期間の移動平均を引いて計算されます。

シグナルラインはMACD ラインの 9 期間の移動平均です。 MACDラインがシグナルラインを上に突き抜けるときは強気のシグナル、シグナルラインを下に突き抜けるときは弱気のシグナルとみなされます。

MACDの計算式はこちらになります。

・MACD線 = 短期移動平均線(EMA) - 長期移動平均線(EMA)(例:12週線 - 26週線)

・シグナル = MACDの単純移動平均線(例:9週線)

・ヒストグラム(OSCI) = MACD線 - シグナル

ヒストグラムが上にいれば買いが強く、下にいれば売りが強い事が分かります。

MACD

【活用例】

・MACDラインがシグナルラインを上に突き抜けた時=ゴールデンクロス⇒ロング検討

・MACDラインがシグナルラインを下に突き抜けた時=デッドデンクロス⇒ショート検討

MACDと水平線・トレンドラインの組み合わせ

MACDではデッドクロス、ゴールデンクロスが売買検討サインと述べましたが、水平線やトレンドラインでの反発と組み合わせて使用することでトレードの精度を上げることが期待できます。

MACDと水平線・トレンドライン

移動平均線と同じようにゴールデンクロスデッドクロスでスキャルピング〜デイトレードをする事ができます。また、ヒストグラムが上にいる時は買いの順張り、下にいる時は売りの順張りで狙います。

テクニカル指標との付き合い方

ここまでで、スキャルピングに役立つ指標を5つ説明してきましたが、最後にテクニカル指標との付き合い方について述べたいと思います。

また、スキャルピングでは、テクニカル指標よりも資金管理が非常に重要になります。

スキャルピングの資金管理に関してはこちらの記事を参考にして下さい。

テクニカル指標は過去のデータであることをよく自覚しよう!

当たり前のことですが、テクニカル指標とは未来を予測したものではなく、過去の値動きを加工しデータ化したものです。何も考えずに過熱感のシグナルが出たから売り、といった単純な使い方ではなかなか上手くいかないと思います。

そこから一歩進んで、なぜ今相場に過熱感が出ているのか、過熱感が更に力強くなり大きなトレンドが生まれないか等、相場に起きていることを分析する力をつけることが重要です。

テクニカル指標の使いすぎに注意しましょう!チャートはきれいに!

初心者のうちにやりがちなのは、あれもこれもといろんなテクニカル指標をチャートに表示させて、チャートが汚くなりかえってよく相場状況が分からなくなることです。

勝てるトレーダーのチャートはシンプルできれいなことが多いです。これは先にも述べた通り、いろんな指標も元々は相場の過去の値動きであり、チャートにすべて含まれているものだからです。今回の記事であげた指標のうち2〜3個を組み合わせて使えば十分です。あくまで、補助ツールとしてテクニカル指標を活用しましょう。

テクニカル指標は固定しましょう!

使いすぎに注意と同じ意味ですが、できるだけ使用する指標は固定して使い続けましょう。相場状況によっては、あまり機能しないこともありますが、その都度違うものを使うのではなく、できるだけ固定して使い続けることが重要です。

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