「ナンピン」ほどトレーダーによって評価が変わる手法もないでしょう。なくてはならないというトレーダーもいれば、絶対に使用しないトレーダーもいます。
この記事では、ナンピントレードのメリット、デメリットを解説し、ナンピンに適した資金管理方法を解説します。
ナンピンのメリット・デメリット
ナンピンのメリットとは
ナンピンをするメリットの1番は損益分岐点を下げることで「相場が反転した場合に利益が出やすくなる」ことがメリットです。
また、本来であれば負けていたであろうポイントも勝ちに変わる可能性が高くなり、勝率を上げることができます。
そもそもナンピンとは?
そもそもナンピンとは、含み損が出たときに更にポジションを追加し、取得価格を平均化し損益分岐点を下げる手法です。
なぜナンピンは有効なのか?相場の特性を知ろう
もう少し掘り下げて、なぜナンピンが時には有効な手段になるのか相場の特性から考えてみましょう。
相場は「波の形状」で推移する
相場の特性として、トレンドを形成する場合でも相場は波の形状で推移することが挙げられます(下図1参照)。
これは含み益を持ったトレーダーが利益を確定させたり、企業などの実需筋による売買などを要因として起きます。
下図1の通り一旦の下落が一時的な調整で上昇のトレンドが継続するのであれば、ナンピンは平均取得価格を下げ、利益を増やす有効な手段となります。
【図1波の形状】
相場の多くは「レンジ」である
FX相場では7〜8割がレンジだと言われています。レンジとは通貨ペアの価格がある高値と安値の値幅の間で推移することをいいます(図2レンジ相場参照)。
つまり、自分の予想とは逆に相場が動いたとしても、7〜8割の確率でいつかは価格が戻ってくることを意味します。図2の通りレンジ内で価格が推移するのであればナンピンは利益を増やす有効な手段となります。
【図2レンジ相場】
※”いつかは”価格が戻ってくるという事に注意して下さい。
その”いつかは”数分後かもしれませんし、数年後かもしれません。7〜8割がレンジだと思ってしっかり損切りをしないと大きな損失を被る可能性があります。
ナンピンのデメリットとは?
リスクが増える
当然ながらポジション量が多くなれば多くなるほど損失リスクは増えます。ロットを増やしすぎないようにするか、あらかじめ、最大ロットを決めていくのが重要です。
FXの資金管理については下記の記事を参考にして下さい。
メンタルコントロールが難しい
ナンピンは含み損の状態で行う行為です。人間は、損失を目の前にすると正常な判断が鈍ってしまいがちです。
さらに、ナンピンにより損失の増加速度が増えることでますますメンタルの維持が難しくなります。
メンタルに関しては下記の記事を参考にして下さい。
資金管理が難しい
ポジションが複数になり、当然その分資金管理が難しくなります。
要注意!ナンピンでの失敗はコツコツドカンになりがち
上記デメリットからわかるとおり、ナンピンはコツコツドカンになりがちです。
コツコツドカンとは、コツコツ積み上げた利益を、たった一度の大きな損失で失ってしまうことです。無計画にナンピンし相場が反転しなかった場合、以下の負のループに陥りがちなためです。
それらを防ぐためにも資金管理ツールを使いましょう。
【自動で損切りと利確を入れるツール】
【リスク幅からロットを自動計算するツール】
ナンピンにおける資金管理方法とは
ここまでに述べたナンピンの性質をしっかり理解した上で、メリットを最大限に活かし、デメリットを最小限にする戦略を立てて、利益を目指しましょう。
ナンピンの資金管理戦略
ナンピン回数を決めておく
ナンピンで失敗する典型例は無計画にナンピンしてしまうことです。事前に回数を決めておくことで、無限にナンピンしてしまうループに陥るのを防止します。
損切り位置を決めてエントリーする
ナンピンする・しないに関わらずエントリー前に損切り位置を決めておくことは基本ですが特にナンピンする場合は損切りの判断が遅れると損失が大きくなります。
最初にエントリーした根拠が崩れる位置ですべてのポジションを損切りすべきです。
1回の許容損失額を守る
一般的に1回のトレードでの損失額は2%以内にすべきとされます。ナンピンする際には最初のポジションとナンピンのポジションを合わせて1回のトレードと捉え、合計で2%以内の許容損失額を厳守します。
具体的なトレード例
例として保証金100万円、許容損失額2%、ナンピン回数1回まででドル円をトレードをした場合を見ていきましょう。
①最初のエントリー・損切り位置を決める
エントリー・損切り位置の決め方は手法により色々ありますが、今回は直近の高値をブレイクした箇所(100円)でロングでエントリー、直近の安値を割った時点 (99.8円)で損切り(20pips)とします。
②最初のエントリーでの許容損失額を計算する
許容損失額は2%ですが、含み損になった場合のナンピンを想定していますので、最初のエントリーでの許容損失額は1%とします(この割合は自信があれば高くし、なければ低くする等、考え方によって変えても良い。)
・許容損失額=保証金100万円×1%=1万円
③最初のエントリーでの取引通貨数を計算しエントリーする
1pipsあたりの変動幅は、下図変動幅の通りとなります。
変動幅の図の通り、1pipsの変動は1通貨あたり0.01円となるので、取引通貨数は
「許容損失額÷0.01÷許容損失pips」で計算できます。
・取引通貨数=1万円÷0.01÷20pips=5万通貨でエントリー
④エントリー後に相場が場逆行した場合、ナンピンのエントリー位置を決める
今回は最初のエントリー個所からー10pipsの位置でナンピンする。ナンピンポジションの許容損失額は1%(トータルで2%)、損切り個所は最初のポジションと同じ箇所であり、−10pipsの位置となる。
⑤ナンピンでの取引通貨数を計算しエントリーする
取引通貨数=1万円÷0.01÷10pips=10万通貨でエントリ
⑥相場が反転しなかった場合、絶対に損切り位置は守る!
初心者の方がやってしまいがちですが、損切り位置をズルズルとずらすことは絶対にNGと心得てください。損失が大きくなることに加えて、機会損失も起きます。
想定通り相場が動かなかった場合は、すっぱり損切りして新たなエントリーチャンスを待つべきです。含み損をただ呆然と眺めている間に、素晴らしいエントリーチャンを見逃しているかもしれないことを自覚しましょう。
【まとめ】
最後に〜ナンピンを取り入れるには〜
この記事で述べた通り、トレーダーにとってナンピンは使い方によっては有能な武器ともコツコツドカンの原因ともなりうるものです。
今回記事で解説した例の通りトレードすれば、許容損失額を守ることができコツコツドカンを防ぐことができますが、言うは易く行うは難しであり、実際のトレード中には、刻一刻と変動する相場の中で、しかも含み損を抱えた状態で迅速に計算を行わなければいけません。
ナンピンの手法は初心者には難しいことがおわかりいただけると思います。
ナンピンをトレードに取り入れるのは、取引通貨数の計算がある程度瞬時に行えるようになり、含み損でも正常な判断ができるようになるまで控えることをおすすめします。
一方で、ナンピンをうまく取り入れうことができたのなら、トレードの幅が確実に広がります。今回の記事が皆様のトレード向上のお役に立てたのなら幸いです。
Exnessはレバレッジ無制限で取引することができ、ナンピンをする際にたくさんポジションを保有することができるのでおすすめです。その分リスクも高まるのでご注意下さい。
詳しいExnessの会社情報はこちらの記事を参考にして下さい。
MT4&MT5 発注ツールの入手方法
条件はただ一つです。無料Discordコミュニティ「サムライトレード」のメンバーになるだけです。
メンバーになることでこのツールだけではなく
1.他のツールを使うことができたり
2.19年で+3億ほどになった自動売買を使うことができたり
3.FXの勉強ができたり
4.マーケットレポートが見れたり
5.メンバーで交流できたり
様々な特典がついてきます。
↓詳細をもっと詳しく知りたい方はこちら↓
有料コミュニティ
さらにこれら無料コミュニティのコンテンツに加えて、毎週のトレード解説をリアルタイムで行っている有料コミュニティへ参加したい方はこちら↓
その他に使用できる便利ツール
使用できるツールまとめ
この記事が参考になったらクリックお願いします。
励みになりますので是非応援よろしくお願いします。
為替・FXランキング
にほんブログ村
にほんブログ村